| 平成8年に、藤野町商工会では町おこしをする目的で町内の歴史や文化・資源などの調査を行いました。その結果、町内には多くの歴史のある文化財などと共に、柚子の木が多く植えられており、中には一軒の農家で30本以上もの柚子の木があることがわかりました。その後、平成13に商工会員や地域の人々が一緒になり、その柚子の実を使った特産品の研究・開発や商品化を進めようと、商工会の中に特産品取扱委員会が設置されました。
この委員会では、柚子を使った特産品は全国各地で商品化されているなか、藤野町の特産品として最高の商品を作ろうと、試飲や試食を何度も行い、納得のいくまで試行錯誤を繰り返し、その結果完成したのが、現在販売されているワインとゆずの尊(ポン酢)になります。今では誰もが認める藤野町の特産品として、年間2万本の生産では間に合わない程の商品に育ちました。
平成17年11月には、これらの商品の販売が軌道に乗ったことで売上も大きくなり、今後の更なる発展のため、各関係団体(藤野商工会、藤野町特産品取扱委員会、藤野町酒販店会藤栄会、藤野町経営者協議会、藤野町異業種交流会)と旧藤野町観光協会の出資により、新たに「有限会社ふじの」が設立されました。独自の店舗は持たずに町内の商店に販売を委託するなど、町の経済の活性化と町おこしに徹した経営を行っております。
これらの特産品の原料となる柚子の木は、20〜30年前に県の事業として農家の畑の隅や、庭に植えられたもので、中には高さが10メートル近くに成長し簡単には収穫ができないものもあります。そこで近年では、収穫量を確保するため、商工会が収穫ボランティアを募りお手伝いをしたりしておりますが、あまりにも商品の売れ行きがよいために、柚子そのものの絶対量が不足し、生産を休止している商品も出てきました。
そんな中、最近では農家の皆さんにも、柚子の収穫に積極的になっていただけ、3年前には新たに1,300本の苗木が植え付けされ、数年後には町全体で40〜50トンの収穫が見込まれるようになりました。
現在は、柚子のジャムや摘果した青い柚子の商品化もすすめられいますが、柚子は搾取率が20%と低いため、果汁を絞ったあとの皮の有効利用が今後の大きな課題であり、それを利用できるようになれば無駄が減らせますので、さらに農家の皆さんに還元ができると考えております。
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